口語訳
あなたのいらっしゃる道の、長い道のりをたぐり寄せて畳んで、焼き尽くしてしまうような天の火がほしい。
《万葉集の選定》
万葉色役術鑑定士:岩崎智子
《口語訳》
万葉集:全訳注原文付(三)(中西進著・講談社文庫)

親 色
緋(ひ)
緋は、黄色みのある鮮やかな赤であり、平安時代から用いられた伝統的な色名です。
延喜式(えんぎしき)では、茜(あかね)と紫根(しこん)で染めた色を深こき緋とし、紫に次ぐ官位に用いました。
その次の官位が、茜だけで染めた浅うす緋となります。
茜染の薄い色を纁(そひ)といい、これは浅緋(あさあけ)よりも下の官位に用いられました。
子 色
茜(あかね)
茜は、茜草の根で染めた赤色で、夕暮れ時の空の形容に用いられています。
茜色より明るく鮮やかな緋色も茜草を染料としていますが、JISの色彩規格では茜色を濃い赤として、緋色は採用していません。
二つの色を区別する場合は、やや暗い赤のイメージを茜色、鮮やかな赤のイメージを緋色としています。
《説明文の参照》
「日本の色辞典」 (吉岡幸雄著・紫紅社)
「日本の伝統色」 (irocore.com)