口語訳
橘は実までも花までも輝き、その葉まで枝に霜が降りてもますます常緑である樹よ。
《万葉集の選定》
万葉色役術鑑定士:岩崎智子
《口語訳》
万葉集:全訳注原文付(二)(中西進著・講談社文庫)

親 色
蜜 柑(みかん)
蜜柑は、蜜柑の果実の表皮のような黄赤色で、JISの色彩規格では橙色よりも少し赤みが少なく黄色みが強いとされています。
蜜柑は、ミカン科の常緑小高木で、皮がむきやすく甘みのある果実の総称を言います。
柑子色より色鮮やかな蜜柑色は、国産の温州みかんから生まれたようです。
子 色
赤朽葉(あかくちば)
赤朽葉は、赤みがかった朽葉色で、晩秋の頃の赤く色づいた朽葉の色を表した襲の色目(表が経紅緯洗黄で裏が黄)であり、朽葉色に似ていますが、色譜ではそれより華やかなものになります。
赤朽葉の衣は、源氏物語に「赤朽葉の羅のかざみ」、かげろふ日記に「うすもののあかくちばをきたるを・・・」と見えています。
《説明文の参照》
「日本の色辞典」 (吉岡幸雄著・紫紅社)
「日本の伝統色」 (irocore.com)