口語訳
あなたが玉でしたら、手に巻いても離さずにいましょうものを、現実の世の人ですので、手に巻きかねます。
《万葉集の選定》
万葉色役術鑑定士:岩崎智子
《口語訳》
万葉集:全訳注原文付(一)(中西進著・講談社文庫)

親 色
金 箔(きんぱく)
権力者たちは、金の産出量が潤沢となった平安時代に次々と寺院を建立し、浄土の世界を見ようとしました。
京都の宇治に建つ平等院はその遺構であり、木造りの鳳凰堂阿弥陀如来像には漆により金箔が張られています。
信長〜秀吉の時代には、権力を誇示するかのような豪華な城郭が築かれ、その内部は眩いばかりの金碧障壁画で飾られました。
子 色
金 茶(きんちゃ)
金茶は、山吹色に似ており、金色がかった明るめの茶色です。
染色技法を著した当世染物鑑(元禄9年)には、楊梅(やまもも)で染めて乾かし、二度目はその楊梅の中へ明礬を入れ、さらに黒味を少しかけてよしとあります。
和服、和装小物、風呂敷、作務衣(さむえ)などに用いられるほか、明治30~40年代にかけて、洋服にも合う色として流行しました。
《説明文の参照》
「日本の色辞典」 (吉岡幸雄著・紫紅社)
「日本の伝統色」 (irocore.com)