占いの形式

世間で認知されている占いは
A⇒B(AならばBである)の形式を用いて
一律的に提示することができます。

Aには ... Bを規定する要因が設定され
(血液型・星座・生年月日・手相etc...)
Bには ... Aから導く結論が適応されます。
(性格・吉凶・相性・未来の事象etc...)

血液型占いの例(A⇒B)を挙げるなら
◉A型ならば几帳面・・・
◉B型ならばマイペース・・・
◉O型ならば大雑把・・・
◉AB型ならば天才肌・・・
と概ね相場が決まっているようです。

統計調査

性格は様々な要因で変化する代物であり
同窓会で再会した
同級生の変貌ぶりに代表されるように
年代によって変わらない経時的な安定性
場面によって変わらない状況的な一貫性
相手によって変わらない対人的な共通性
これら全ての普遍性を維持することなど
大抵は敵いません。

誰が誰を対象に
どのような基準や方法で調査をするのか?
想像力を少しだけ働かせば分かるように

責任感の有無という
線引一つだけ取り上げてみても
その場の状況を綿密に勘案しなければ
正確な判断に至るはずもなく
統計学と銘打つからには
その工程たるや
(予算・人員・企画・現場・分析etc...)
困難極まりない一大事業になるはずです。

占いの正当性

「私は何万人も占った」
本人の単なる主張が統計であるはずもなく
その根拠となるものは
占い師の稚拙な経験則に過ぎません。

「統計学と言われています」
又聞きの発言を信用できるはずもなく
その情報を遡っても
発信元に辿り着くことはありません。

占いを統計学として裏打ちする
調査の証跡など
世界中の何処にも見当たらず
◉調査企画の立案者
◉現場の調査員と調査の対象者
◉結果分析の専門家etc...
そのような当事者が存在するはずもなく

統計(帰納)という触れ込みは
誰かにとって都合の良い
正真正銘の都市伝説に過ぎないのです。

占いと性格

放送倫理番組向上委員会(BPO)は
2004年~複数の見地から
(医学・統計学・心理学etc...)
血液型と性格には何の関係もない
との意見を受け
両者の結び付きを番組等で助長しないよう声明を発表しています。

このような経緯を踏まえても
血液型占いの影響が根強く残る現状は
今や天動説に成り下がろうとしている
財政破綻問題と同じく
日本全体が間違った認識共同体となり
人間(日本人)の性癖を裏付ける
社会実験の様相を呈しています。

変化する性格と変化しない要因の相関が
成立するはずがないにもかかわらず
そんな占いに
何故
人間は肩入れしてしまうのでしょうか?
そこには
人間特有の事情が
絡んでいるからに他なりません。

価値顛倒を迫る

柳宗悦(やなぎむねよし)
=民藝運動の創始者(1889〜1961)
『民藝とは何か』からの引用・・・
〜民藝の正しい理解に関する序の一節〜
私にとっては極めて平明な考想も
最初は非常識と考える人々があるでしょう。
なぜなら私が述べようとする趣旨は
一般の人々に
ひとつの価値顛倒を迫るからです。

僭越ながら〜私も創始者の端くれとして
万葉色役術の価値を正当なものとするため
先達の
強硬かつ明晰な抗議の文脈を参考に
万葉色役術と占いの相違について
以下3頁
引き続き書き留めておく所存です。