万葉色役術

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ImageCircle’83

Image Circle~イメージサークルとは
レンズの包括する画面内の内
レンズが鮮やかな象を結ぶ円形の範囲
この定義は今でも覚えています。

高校を卒業後
高い倍率(26倍)を突破し
大分大学建設工学科の
第一期生として入学したのですが
学業は最初から放っぽらかし
それでいて
美術部の部室にだけは出入りしながら
絵は描き続けていました。



振り返れば
希少な時間の無駄使い極まりなく
良くも悪くも
ここが
人生の分岐点のひとつだったのですが
それでも
何か面白いことやろうぜと
熊本市大江の子飼橋付近にあった
小さな画廊喫茶
サロン・ド・ジョイの白壁を探し当て
5人の仲間
吉村、後藤、生駒、河原、野上で
グループ展を開催できたことは
今では
若かりし頃の良き思い出です。



何故こんな記事を書いたかと言えば
今年に入り
美術部の後輩から同窓会の知らせが届き
色に携わる
万葉色役術主宰者の立場として
昔描いた作品を
見直す機会を与えてもらえたからです。

と言っても
殆ど手元には残っておらず
適当に撮っておいた作品の写真
古いノートに残っていた端書きの文章
筆を持ちながら聴いていた音楽
それらをまとめて
3回の記事に分けて紹介します。

ちなみに
年号は描いた年ではなく
展覧会で公に発表した年になります。



顔は晒さない主義ですが
40年以上も昔の写真なので
許そうと思います。
他の部員も何人か写っていますが
ご容赦ください。



■風が留まった
■1983年・油彩・カンバス・F15号
■クラリネット・コンチェルト
■モーツアルト


本格的に描いた油絵の処女作品
限りなく抽象的ですが
ブランコだけ具象的に描かれています。
モンシロ蝶が菜の花に留まるように
風が風景に留まっています。



■時の忘れ物
■1983年・油彩・カンバス・油彩F6号
■ジムノペディNo.1,2,3
■エリック・サティ



アルベール・カミュの小説
ジャン・ピエール・カシニョールの絵
エリック・サティの音楽
そんなものが混じり合ったイメージ
20代で描いたにしては大人っぽい雰囲気
自分でも評価が難しい作品です。



■日溜まりに落ちた恋
■1983年・油彩・カンバス・F10号
■If Your Ever
■ギルバート・オサリバン


大分大学キャンパスの中央
当時から古びていた文化サークル棟
その一角
美術部の部室の窓から見える
銀杏の木と手作りブランコの風景
上記3作品は同じモチーフです。



文化サークル棟と銀杏の木の写真


左側が美術部部室の窓
左から
梅田先輩、中嶋、野上、森山(奥)
日高(階段下)、安永(階段下)
誰がいつ撮影したのかは不明です。



ImageCircle’83
イメードサークルのボードを背景に
(吉村と野上)





サロン・ド・ジョイの入口
宮本、生駒、横山、植木、野上


残念ながら
メンバー5人揃った写真はありません。
『Image Circleの終わり』へ続く