万葉色役術
最新の記事

油彩小品展

※Image Circleの終わりの続きです。
 (思い出話を語っています)



20代後半は福岡で一人暮らし

トラックを運転したり

マネキンを運搬したり

肉体労働中心の仕事をしていた私は

ストレスが発散できることもあり

絵は描き続けていました。
 

そうして

人生がマンネリ化しかけた頃

大分で人気No.1の広告代理店に

運良く転職が決まり

その後は

充実した日々が暫く続きました。



一番の思い出は

ラグビー交流の先鞭を着けた

大分フェアinウェールズ(イギリス)

JAPANの刺繍入りジャンパーを着て

中継地のフランスへ迎う途中

突然の大雪のため

経由したアンカレッジ(アメリカ)に

急遽入国したこと・・・

 

 

城趾でのレセプション

大役を終えた後のフランス観光では

 

◉ベルサイユ宮殿

◉ルーブル美術館(モナリザ鑑賞)

◉パリの凱旋門

◉エッフェル塔

◉ノートルダム大聖堂etc...

なんですが・・・

 

体調が芳しく無く

1枚の写真も残っていません。

 

 

もう一つ加えるなら

大分フェアinホテルオークラ東京

設営作業を終え

廊下のソファで寝そべっていると

朝一番

理髪店へ向かう宮沢総理が

私の足に躓きそうになリ

SPから睨まれたエピソード

 

開催当日は

筑紫哲也さんとだんご汁の取り合い

 

ちなみに

当時の大分県のコンセプトは

「一村一品」(いっそんいっぴん)

かぼす、椎茸、関アジ、関サバ、etc...

あれこれと

販促ツールを作っていました。



こんな仕事がずっと続くと

全精力を傾けなければ完成度も伴わず

伸し掛かる責任も半端なく

絵を描くなんて滅相もないことに・・・

 

そうして

私の小さな人生から

ある時点を境に

絵を描く動機が消滅し

次なるステップが待っていたようです。

 

 

しかしながら

大分パルコで最後の個展ができたことは

喜ばしいことでした。

 

こんなところで展覧会をやると

新聞にも紹介され

いろんな人がやって来るのですが

「どの団体に所属ですか?」と聞かれ

「単なる趣味です」と答える

そんなやり取りが

少しばかり快感でした。

 

最後に

残っている作品を紹介しましょう。

 

 

■SOME DAY

■1987年・油彩・厚紙・SM

■アニー・ローリー

■スコットランド民謡
 


この頃から厚紙を使用しています。

 

白い文字は

アニー・ローリーの歌詞ですが

当時流行りの

アプリントゴッコで試してみたら

大大大失敗・・・

 

有元利夫の樹木と

マリー・ローランサンの鳥を

拝借しています。

 

 

■幸せを待つ時間

■1989年・油彩・厚紙・F4号

■春の手紙

■大貫妙子


展覧会に足を運んでくれた会社の同僚

その時に撮影した写真を参照

モノクロとカラーを混在させた作品

 

四角い厚紙に描いていた途中

下3分1程度を継ぎ足しています。

 

 

■花のエール

■1991年・油彩・厚紙・変形

■最後の春休み

■松任谷由実


会社の同僚の結婚祝いに描いた作品

途中段階での写真ですが

タイトルの通り

完成品には美しい花が舞っています。

 

 

■LOVE SONG

■1995・油彩・ボード・288×255

■ふたつめのクリスマス

■TULIP


オリジナルは財津和夫のクレパス画

『カツオとサンマとアジ』

LPレコードのジャケットです。

 

原画の夏っぽい感じを

クリスマスバージョンにアレンジ

これ以来

絵は描いていません。

 

 

■春のボート

■未完成作品・油彩・F0号

■春がくるくる

■TULIP

 

 

顔を仕上げることができないまま

手元に残っている唯一の作品

 

 

以上

作品は他にも幾つかあったのですが

見るに耐え得る写真のみを掲載しました

 

 

『地獄の門』(ロダン)の前で

坂口くん(大分大学美術部の後輩)と
 


広告代理店時代に

東京に出向いた際のスナップを掲載して

思い出話は

終わりにしましょう。

コラム

  1. 主宰者コラム
  2. 著名人の配分式
  3. 質問と返答