気(き/動く)
動くとは〜何かが〜どこかへ動くことであり
その為に不可欠な動力の源泉を気と言う。
気は魂を渡り歩き
自らの裡に気を宿した魂は動きはじめる。
前提:
私たちの生きている世界の
すべての何かは弛みなく動いている。
事実:
何かが動けば
その動きに伴う某かの現象が起きる。
結論:
何が起こるかは
何かがどう動くかによって決定される。
これら一連の演繹は
すべての何かについて考えるための
初期命題となり得る。
片や〜神が全知全能であるならば
あらゆる欲の生じ得ぬ不動の土台となり
読書に勤しむことも釣りに興じることもない。
此方〜何かが動き続ける限り
動く何かの動機は不完全であり
どこまで言っても
動く途中の軌道は不確定であり
然らば常に
動いた結果の正否の判定は不可能となる。
「諸行無常」(しょぎょうむじょう)
すべての動きに絶対はないのである。
どこぞに神が潜んでいても
人間が探し出せるはずもなく
私たちは
自らがどう動けば良いかの原拠となるものを
真摯に考え直すべきであろう。