人生の意義
役割を見失い〜周囲との共感が薄まると・・・
人間は本来の自分から遠く離れ
強くなり過ぎた自我が隙間を埋めようと
詰らぬ事に躍起になって藻掻き苦しみます。
役割を見付け〜周囲との同調が高まると・・・
人間は本来の自分に寄り添い
不安や後悔の念が減少することで
何事も受け入れることが容易くなります。
スカラベ・サクレ〜ふんころがしにとって
糞を転がす他に優先する仕事がないように
人間にとって
自らの役割を果す他に
優先する人生の意義など存在しません。
自分らしく幸せに生きるために
正鵠となり得る必要条件は
自らの役割を定めることに尽くされます。
術の意味
万葉色役術の名前の由来を紐解き
術という文字を考察してみると
実践において...術=行(修行)となり
鑑定において...術=法(作法)となり
普及において...術=業(生業)となります。
分身の術
人間のアルトサークルの3つの力に適応する
分身の術を実践することにより
役割を絞り込むための修練が可能です。

不要なものを見分ける=理解力の鍛錬
◉それがどうしたんですか術
余計なことに惑わされない=選択力の鍛錬
◉いらぬことしない術
結果を受け入れる=受容力の鍛錬
◉これでいいのだ術
分身の術で過去と現在と未来が繋がり
自らの役割とともに
これまでの問題とこれからの課題
これらすべてが明瞭になります。
ジグソーパズルがすっぽり当て嵌まるように
改める習慣、処分する物、付き合う人etc...
自らの輪郭を見分ける判断にも
一切の迷いがなくなってくるはずです。
もちろん自らの役割を
極小の一点に集約させてしまう必要はなく
運と縁の推移に見合う
若干の遊びを持たせておくぐらいが
丁度良いのかもしれません。
分身の術と類似する考え方を
世界的なベストセラー『7つの習慣』から
2つだけ参照しておきましょう。
ちなみに
書籍内容については首を傾げる文脈も多く
全面的に肯定している訳ではありません。

「7つの習慣」
(スティーブン・R・コヴィー著/キングベアー出版)
1つ目は〜「関心の輪・影響の輪」
それがどうしたんですか術と似ています。
自分の興味が及ぶ範囲を
「関心の輪」に入れて
その中で
自分の影響が及ぶ範囲を
「影響の輪」に入れる。
すると2つの輪が重なります。
文脈の一部分を要約すれば
反応的な人は
「関心の輪」ばかりに自らの労力を集中させ
ネガティブなエネルギーを増やしますが
主体的な人は
「影響の輪」に自らの労力を傾け
その輪を押し広げることで
ポジティプなエネルギーを増やします。
何れにしても
自分の役割が定まらなければ
どちらの領域にも正当性は与えられません。

「7つの習慣」
(スティーブン・R・コヴィー著/キングベアー出版)
2つ目は〜「時間管理のマトリックス」
いらぬことしない術と似ています。
緊急度と重要度を要因として
やるべきことを4つの領域に分類すると
大半の人が
❶仕事・子育て・介護・借金返済etc...
に毎日追われながら
息抜きと称して
❹カラオケ・ゲーム・ネット・ギャンブルetc...
に逃避するパターンに陥りがちであり
理想的には
重要でない❸と❹をなるべく回避し
出来る限り
❷を基盤とする時間管理が望まれます。
何れにしても
何が緊急なのか?〜何が重要なのか?
それが分からなければ
何の判断にも及ばなくなるため
暫定的であれ
自分の役割を定める必要があるのです。