口語訳
燈火の光の中に見える私の蘰、この百合の花がほほえましいことよ。
《万葉集の選定》
万葉色役術鑑定士:岩崎智子
《口語訳》
万葉集:全訳注原文付(四)(中西進著・講談社文庫)
親 色
金糸雀(カナリア)
金糸雀は、カナリアの黄色の羽根に由来する明るい黄色です。
カナリアは1780年代に長崎から入ってきたアトリ科の小鳥です。
現在では、当て字が使われることは殆どなくなり、カタカナ表記が一般的となっています。
カナリア諸島(アフリカ)の野生種はくすんだ黄褐色の羽根を持ちますが、多くの国で飼われるようになってから鮮やかな黄色に改良されたようです。
子 色
蒲公英(たんぽぽ)
蒲公英は、蒲公英の花に由来する黄色です。
たんぽぽの名は、室町末期の言継卿記(ときつぐきょうき)が初出典です。
古名では「ふじな」や「たな」と呼ばれ、平安初期の本草和名(ほんぞうわみょう)にもその名が見られます。
蕾の形が似ているという理由から、江戸時代には鼓草(つづみぐさ)とも呼ばれており、観賞用の他、食用(花びらお茶・根は珈琲)にもされていました。
《説明文の参照》
「日本の色辞典」 (吉岡幸雄著・紫紅社)
「日本の伝統色」 (irocore.com)